貴重な【財産】
こんばんは。
ついてる男【Carkey】です☆
「人ほど貴重な財産はない」
このことは自分自身が従業員を雇う立場になり、実感しました。
いや、痛感しました。
店舗をオープンするにあたり、アルバイトを何名か雇ったのですが、色々なアルバイトがいました。
・研修初日が終わり、翌日以降一切連絡が取れなくなったアルバイト
・オープン1ヶ月弱で入院すると嘘をつき辞めたアルバイト
・昨日までは普通に出勤していたのに、翌日から急に来なくなったアルバイト
アルバイトの募集は求人雑誌に掲載したのですが、せっかく採用してもすぐに辞められてしまうと、かなりの損失になります。
「長く働いてもらって、ようやく掲載費用や研修費用の元がとれる」
それまでは雇われる側だったため、そんなことも考えもしませんでしたし、いくら費用がかかるかも知りませんでしたが、自分自身が雇う側になってわかったことです。
アルバイト全員が全員そうではなく、本当に私たちのために一生懸命働いてくれるアルバイトもいました。
中でも本当に申し訳ないことをしたと思ったアルバイトがいます。
そのアルバイトは韓国人の女性でした。
日本語も普通に話せ、コミュニケーションに問題がなかったので採用したのですが、結論から言うと退職してもらいました。
理由は売上低下に伴う人件費削減のためです。
実際私が、その女性に伝えたのですが、一生懸命働いてくれていましたし、まだ続けたいとも言ってくれました。
完全にこちら都合だったので本当に心苦しかったです。
アルバイトを採用する際、毎日の売上目標を設定して、その目標を達成するためには、毎日いくつ製造、販売する必要があるか計算し、その数を製造、販売するには人員が何人必要か、その中でもアルバイトは何人必要か、といったように逆算して採用人数を決めたのですが、オープンして間もなくして売上目標に届かない日々が始まりました。
そうなると、経費のどこを削るかということになるのですが、1番削りやすいのは人件費でした。
明らかに人員過多になっていたので、早急に対応する必要がありました。
そして、その女性に退職してもらうことになったのです。
売上低下に伴う人件費削減のため、致し方なかったとはいえ、1人の収入源を奪った、断ち切ったことには変わりありません。
もっとしっかりと計算して、採用人数を決めていればこんな辛い思いをさせることはなかったのではないか…
オープン前に売上が低下した際の対策をしっかりと立てていれば、誰にも退職してもらう必要はなかったのではないか…
そして、自分から辞めていったアルバイトも何かしら不満があって辞めていったはずだ。
その不満を解消できていれば、辞めることはなかったのではないか…
今思い返しても、自分の力量のなさを痛感します。
中でも1番辛かったのは、売上が下がっている時も、メディアに取り上げられ連日疲労困憊な時も支えてくれたアルバイトに対して廃業の旨を伝えた時です。
ドライなことを言うのであれば、雇う側、雇われる側のため、しっかりと時給換算の給料を支払っていれば何も問題はない関係性です。
しかし、やはり人間である以上「情」が湧くものです。
なので、本当に辛い思いをさせてしまいましたし、私自身も経験しました。
人間は生きていく以上、絶対に1人では生きていけません。
1人で生きていける、1人で生きていると思っている人でも、誰かしらの存在に気づいていないだけです。
特に、私のように店舗をオープンさせる時は、本当にたくさんの人の支えがないと成り立ちません。
中でも一緒に働いてくれる仲間の存在は特別で、絶対に重宝しなければいけません。
今、どの職種でも人材不足で困っています。
昔と違い、ある程度の能力、実績を持った人が来てくれるとは限りません。
求めるレベルの人材じゃなかったとしても、教育して育成することをしなければ、明るい未来はないでしょう。
仕事ができる、できないは教えればある程度何とかなります。
それよりも、様々な募集がある中で、一緒に働きたいと思ってくれた気持ちに感謝することは絶対に忘れてはいけません!
「雇ってやっている」
「給料を払ってやっている」
「仕事を教えてやっている、与えてやっている」
もし、こんな考えを少しでもお持ちであれば、即刻改めないと自分自身が本当に痛い目に遭いますよ!!!
このように私は「人ほど貴重な財産はない」ことを学びました!
今回も熱くなってしまいましたw
次回は
「お金は人を変える、お金で人は変わる」
について書きたいと思います。
では、第60回はおしまいです。